理事長挨拶
富山県建具協同組合が設立されて60年が経ちました。
立ち上げ当初に参加した会員数が940名、最盛期には1000名を超える規模で活動してまいりましたが、現在は50名を切ってしまいました。
外部がアルミサッシに代わり、家も洋風化により、襖や障子などの引き戸で仕切っていた部屋がほとんど壁になり、また大量生産による印刷された木目調のシートを貼った規格品扉の登場により、私たちが造る木製建具の需要が激減してしまったことが要因です。
しかしながら、私たちが扱っている木には様々な特徴があります。
抜群の加工性・弾力性、触ると温かみを感じられ、放たれる香りによって心もリラックスできます。また、湿度を調整する役割も持っています。
このような特徴を生かし、建具をはじめとする扉や造作家具、そして様々な木製品を開発、製作することで人々がより良い生活ができるように組合員が個々に日々努力して、それを組合がサポートできる体制を構築していきたいと考えています。
また、最近は扉の補修やガラスの割れや替え、襖・障子の張替など、製作する人はいても、そういった工事や補修作業ができる人が少なくなって、地域の方々がお困りになられていることをお聞きします。私たちは新しいものを作り出すとともに、そのような古いものを補修できる技術者の集まりでもあります。そのようなときに迷わず私どもの組合員にお声をおかけいただければと思います。
最後に、必ず皆様方のお手元に、感動していただける製品をお届けさせて頂きますよう日々精進・努力させて頂きますので期待して頂ければ幸いです。
